たむたむの配当金生活への道

草食系投資家のたむたむが、高配当株への投資で夢の配当金生活を目指します。

夢真HD(2362)の強み

僕のポートフォリオの中の最上位銘柄が夢真HD(2362)です。下がったところで少しずつ買い増ししてきました。僕はとても良い会社だと思っているのですが、個人投資家の評価はあまり高くないようです。

 

ここで、時系列データを振り返ってみましょう。この表を見ると利益はともかく、売上高と総資産は2006年9月期が過去最大だったことがわかります。そして2008年9月期には急速に縮小しています。

 

<時系列データ(単位:百万円)>

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この間、当社は人材派遣業だけでなく、建設業へと事業を拡大させるため、積極的なM&Aを展開していました。その代表的なものが勝村建設でした。しかし、これがオーナー企業の強みとも言えるのですが、失敗だと判断すると即座に見切りをつけるところが、当社のすごいところだと思います。勝村建設は2006年7月に子会社化されましたが、2007年4月に譲渡されています。この他にも多くの子会社が買収された後に比較的短期間で譲渡されています。

 

節操がないと言ってしまえばそれまでですが、失敗を認めることができ、即座に撤退を決定する意思決定の速さは、当社の強みだと僕はポジティブに評価しています。最近では岩本組と我喜大笑も売却されています。ただし、譲渡先が当社の大株主であり、当社の社長が株式の60%を保有する佐藤総合企画なので、当社の事業から完全にリスクが遮断されているのか注意が必要ですが。また、昨年からはVRやフィンテックなどのIT分野での業務提携やM&Aを積極的に展開していて、経営のスピード感は変わっていません。これらの施策が今後どのように数字に反映されてくるのか、期待して見ていきたいと思います。

 

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