PFFは投資対象が米国株とは言っても、優先株式に限定されている特殊なETFです。優先株式とは議決権がない代わりにあらかじめ決まった配当金を普通株式に優先して受け取れるので、債券のような性質を持っています。そのため、平常時の値動きは比較的まったりしたものになります。一方、あくまで株式であることから、通常の社債よりも弁済順位が低く、劣後債に近い性質を持っているため、市場にパニックが起こると価格は暴落してしまいます。
PFFはS&P米国優先株式インデックスに連動したETFで、289銘柄を保有し、経費率は0.47%とETFとしてはかなり高い方になります。一方、直近の分配金利回りは5.67%と高く、この高い分配金利回りがインカムゲイン重視の僕にとっては魅力となります。保有銘柄の上位10銘柄を見ると、ほとんどが金融です。そのため金融危機が起こると暴落するリスクがあります。
＊BlackRockホームページより作成。2017年7月12日現在
設定来の値動きを見ると、リーマンショック時に20ドルを割り込みましたが、最近は40ドル近辺で安定した値動きをしていることがわかります。HDVだけだと分配金利回りが物足りないので、それを補完する意味でこのPFFを持ちたいと思います。
