たむたむの配当金生活への道

草食系投資家のたむたむが、高配当株への投資で夢の配当金生活を目指します。

【本の紹介】デビッド・クラーク『マンガーの投資術』

 

 

最近出版されたばかりで、すでに多くの個人投資家の方もブログなどで紹介されていますが、僕も昨日『マンガーの投資術』を読みました。チャーリー・マンガーは言わずと知れたバークシャー・ハザウェイの副会長で、バフェットの投資スタイルに大きな影響を与えた人物です。この本はマンガーの名言を著者が集めてきて、それに解説を加えたものです。タイトルは「投資術」となっていますが、内容は人生哲学そのものだと言えます。どれも珠玉の名言ですが、その中で僕にとって印象深かった言葉をいくつか紹介したいと思います。

 

 

「手っ取り早く金持ちになりたい」という欲望は非常に危険である。(P1)

 

 

冒頭からドキッとしました。

 

 

待つことは、投資家にとって大きな助けになる。多くの人は待つことができない。(P63)

 

 

投資で成果を得るためには「待つ」ことや「忍耐」の大切さを、この本では繰り返し強調しています。

 

 

唯一の法則などない。投資家は、企業と人間の本質、さまざまな数字について多くを知る必要がある。……それさえ知っていれば成功するといった類の、魔法の法則の存在を信じてはならない。(P95)

 

 

 

私の経験から言えることだが、いつも考え続け、本を読み続けていれば、働く必要はない。(P207)

 

 

 

私が出会った賢人はいつも読書をしていた――全員だ。バフェットと私がどれほどの本を読んできたかを知れば、誰もが驚くだろう。子どもたちが“足の生えた本”と呼ぶほど、私は本を読んできた。(P235)

 

 

もっと広い分野の本をたくさん読んで学び続けることが、回り道のようで、実は投資での成功への近道なのでしょう。

 

最後に、マンガーのキャリアに対する考え方を引用します。

 

 

良いキャリアを気付くためのルールが三つある。(一)自分自身が買おうと思わないものを売らないこと、(二)尊敬しない人のために働かないこと、(三)いっしょに仕事をして楽しい人々とだけ働くこと。(P199)

 

 

他にも考えさせられる言葉は沢山あります。この本から何を学ぶかは人それぞれでしょうが、こうした名言集は、そこから深く考えて、その意味を自分の中に落とし込むことが大切だと思います。