2016年11月にトランプ氏が大統領選挙に勝利して以来、世界的な株高が続き、ゴルディロックス（適温）経済などという言葉が登場しましたが、今年に入り、2月、3月と株価は大きく下げ、いよいよ宴が終わろうとしているようなムードが漂っています。
発表される経済指標の多くはまだ景気の良さを示すものがほとんどなので、一時的な調整のようにも思いますし、相場ばかりを見ていると大変なことが起こっているように感じますが、騒いでいるのはマーケットだけで、日常生活の中で何かが急に変わったという実感はありません。
それでもリーマンショック以降の世界的な金融緩和によって生み出された過剰流動性がマーケットに混乱を陥れるのではないかという不安は絶えずあります。
ただ、ここ数年の日経平均の動きを振り返ってみると、2015年6月に20,952.71円の高値を付け、2016年に入ってチャイナショックで大きく下げた後、2016年6月に14,864.01円の安値を付けています。この間、日経平均は約30％下げたことになります。つまり30％程度の下げは通常の調整の範囲内と言えます。直近の高値は1月の24,129.34円で本日の安値が20,347.49円ですから、まだ16％の下げでしかありません。
株式投資をしている以上、この程度の下げは覚悟の上で、狼狽して安値で持株を叩き売らないよう、心を落ち着かせていきたいと思います。
