たむたむの配当金生活への道

草食系投資家のたむたむが、高配当株への投資で夢の配当金生活を目指します。

サムティ(3244)がライツ・オファリングを発表しました

本日引け後にサムティ(3244)が「サムティ強靭化計画」という新中期経営計画を発表するとともに、ライツ・オファリング(以下「ライツ」)の実施を発表しました。

 

このライツは、全株主に対して普通株式1株に対して新株予約権1個を割り当て、新株予約権1個を行使して615円を払い込むと、普通株式0.5株を得ることができるというものです。さらに、この新株予約権は市場で売買することもできますので、払い込みをしたくなければ新株予約権を売ることで、株式の希薄化による損失の一部を穴埋めできということになっています。

 

意欲的な成長の実現のためには資金調達が必要なのはわかりますし、理論的には通常の新株発行と比べてライツの方が既存株主の利益が守られると言われていますので、ライツという手法で資金調達をすること自体にケチをつけるつもりはありません。

 

ただ、829日に業績予想及び配当予想の修正を発表し、1株当たり予想配当金を従来予想の52円から96円に大幅に増額したにもかかわらず、今回のライツによって、株式数が1.5倍になるから1株当たりの配当金が64円になると発表されたことに対しては不誠実な対応だと思わざるを得ません。

 

ライツ・オファリングというものが急遽決まることはあり得ませんし、829日の発表時には、会社側にはすでにライツの計画があったと考えられます。それを配当予想の修正だけ先に発表するとは、かなりミスリーディングだったのではないでしょうか。

 

僕の取得価額が2,058円ですので、取得時の配当利回り4.66%でした。それがライツの実施によって、この2,058円に615円を加算した2,673円が1.5株の取得価額となり、この1.5株の配当金が96円となりますので、配当利回り3.59%に低下してしまいます。

 

ということで、何だか騙されたようなとてもモヤモヤした気分になっています。

 

それにライツは、かつてJトラスト(8508)で痛い目に遭ったトラウマがあります。

 

明日以降市場がどのような反応をするのかわかりませんが、ほどほどの配当を受け取りつつ当社の成長に期待するか、気分が悪いのでさっさと処分するのかはとても迷うところです。とりあえずは暴落すれば様子見、急騰するようなことがあれば売りといったスタンスで臨みたいと思います。