FPG(7148)の2019年9月期第1四半期決算が1月31日に発表されました。結果は売上高が前期比▲23.2%、四半期純利益が前期比▲51.9%と大幅な減収減益となりました。
出典:当社決算短信
当社の主たる事業は、匿名組合や任意組合を使ったオペレーティングリースのストラクチャーを組成し、その出資持分を投資家に販売するものですが、組成から販売までのタイムラグがあるため、決算のタイミングによってどうしても売上高が大きく振れる傾向にあります。
なお、当社の決算説明資料によれば、組成金額は過去最高ですし、通期予想の4,200億円に対して進捗率が47.0%と高い進捗ペースとなっています。
こうした数字から、当四半期はあくまで仕込みの時期であり、足元の数字を見て悲観する必要は全くないと考えています。
出典:当社決算説明資料
B/Sを見ると、在庫である商品出資金が大きく増加しています。これも組成金額が大きく、仕込が進んでいることを示しています。
出典:当社決算説明資料
さらに前受金が大きく増加しています。この前受金にはリースアレンジメント事業に係る手数料の前受が含まれており、近い将来売上高になるものです。
出典:当社決算説明資料
バランスシートの急拡大をリスクと考える人もいるかも知れませんが、僕はオペリースの組成が進んでいることを示すものとして、ポジティブに捉えています。
この決算発表を受けて、2月1日の株価は大きく下落し、前日比▲10.41%となりました。そこには様々な思惑があるとは思いますが、僕は逆にチャンスだと思い、リバランスのため100株追加購入しました。
正直この決算の内容でこんなに下がるのは行き過ぎだと思いますが、これが日本の中小型株がギャンブルのようになっている現実を象徴しているのだと思います。
前期も途中の進捗ペースが悪く、かなり悲観的なムードが漂う中、最終的には帳尻を合わせてきましたので、当期もそうなることを期待して、じっくり構えていきたいと思います。